リベンジポルノ
リベンジポルノの相談件数は増加?被害に遭わない方法を解説!
目次
1.リベンジポルノとは
⑴リベンジポルノ
リベンジポルノとは、性的な画像等をその撮影対象者の同意なく、インターネットの掲示板等に公表する行為です。
流出先がインターネット上で拡散が容易であることから被害者が大きな精神的苦痛を受ける可能性があります。
⑵リベンジポルノ防止法
このようなリベンジポルノによる被害が社会問題となったため、個人の名誉及び私生活の平穏の侵害による被害の発生又はその拡大を防止することを目的として、2014年にはリベンジポルノ防止法(正式名称:私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律)が施行されました。
2.リベンジポルノの相談件数が増加
⑴リベンジポルノの相談件数の推移
警察庁が発表する統計(統計データ:私事性的画像)では、年々リベンジポルノに関する相談件数は増え、令和3年には1845件の相談がありました。
⑵リベンジポルノ関連の検挙件数の推移
検挙件数は増減を繰り返していますが、刑法・特別法での検挙数は、この5年で最も多くなっています。
3.リベンジポルノ被害の統計
⑴被害者の性別
リベンジポルノの被害者は、何も女性だけではありません。
令和3年の警察庁発表の統計では、男性が195件に対し、女性が1432件であって、比率としては女性の方が多いようです。
しかしながら、男性の被害者も平成30年から年々増えてきていることにも注目されます。
⑵被害者の年齢
令和3年の警察庁発表の統計では、リベンジポルノの被害者の年齢は、20代の方が最も多く、続いて19歳以下、30代となっています。
19歳以下から30代までの被害者の合計が、全体の82.6%を占めており、比較的若年の被害者が多いと言えます。
⑶加害者の性別
令和3年の警察庁発表の統計では、リベンジポルノの加害者の性別は、男性が1285件、不明が224件、女性が119件となっています。
⑷加害者の年齢
令和3年の警察庁発表の統計では、リベンジポルノの加害者の年齢は、20代の方が最も多く、続いて30代、40代となっています。
被害者の年齢に比べると、若干加害者の年齢の方が高い傾向があるようです。
⑸被害者と加害者の関係
令和3年の警察庁発表の統計では、被害者と加害者の関係は、交際相手(元含む)が全体の半数ほどを占めており、圧倒的に多いようです。
次いで、知人友人(ネット関係のみ)、知人友人(ネット関係のみ以外)となっています。
4.リベンジポルノ被害にあわないために
警察庁では、「リベンジポルノ等の被害を防止するために」というホームページを作成し、情報提供しています。
そこでは、まずは、「裸の写真撮ってもいい?」「エッチな画像送って」などと言われたとしても、きっぱりと「ダメ」「嫌だ」と断ることが重要であると指摘されています。
また、「お前の裸の画像を持っている」「ネットにばらまかれたくなければ言うことを聞け」などと言われたときには、すぐに警察に相談しましょう。
さらに、弁護士への相談を検討しましょう。
裸の写真をバラまくと脅迫された!被害を防ぐための方法を解説!
弁護士から、脅迫行為等をやめるよう警告することも可能ですし、怖い思いをした時には損害賠償を請求することもできます。
5.まとめ
リベンジポルノの相談件数は、年々増加傾向にあるようです。
法律事務所リーガルスマートでは、インターネットトラブルの専門チームがあります。
リベンジポルノ等を含むインターネットトラブルでお困りの方のお力になれればと思いますので、是非ご相談ください。
担当者
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■経歴
2009年3月 法政大学法学部卒業
2011年3月 中央大学法科大学院法務研究科修了
2012年12月 弁護士登録(東京弁護士会)
2012年12月 都内大手法律事務所にて勤務
2020年6月 Kiitos法律事務所設立
2021年3月 優誠法律事務所設立
2023年1月 法律事務所リーガルスマートにて勤務
■著書
・交通事故に遭ったら読む本 第二版(出版社:日本実業出版社/監修)
・こんなときどうする 製造物責任法・企業賠償責任Q&A=その対策の全て=(出版社:第一法規株式会社/共著)
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